世界の法則。
去る1月2日。父親の叔父に当たる方がなくなった。老衰だった。
よく夏休みや正月には家に行き、かわいがってもらったものだ。
そして今日。この二日、行方不明になっていた家の猫のミミが見つかった。
車に轢かれて死んでいたのを近所の方がわざわざ近くの河川敷に埋めてくださっていた。
ご好意に感謝しつつも掘り返して、家の庭に丁重に葬った。
一日帰ってこない時点で覚悟はしていた。あの食いしん坊が帰ってこないはずがないからである。
人は死ぬ。猫も死ぬ。いつかは犬もウサギも父親も母親も死ぬ。そして、自分だって死ぬ。
それはこの世の法則であり、抗うことはできないものだ。
しかし、そう言っても悲しいものである。
帰ってきたら、また風呂に入れてやり、いすに座ってパソコンに向かっている僕の膝に登ってきて邪魔しに来るものと思っていた。
ばあちゃんの与える鰹節に釣られて「まんま、まんま」と聞こえる鳴き声をあげながら台所に来ると思っていた。
本当に馬鹿な猫である。天国でたらふく鰹節を食べてくれ。いつか、また会える日まで。